スピーチ・グラフィックス、OC3エンターテイメントを買収。音声駆動型フェイシャルアニメーションソリューションを推進。
このたび、音声駆動型フェイシャルアニメーション技術のマーケットリーダーであるスピーチ・グラフィックスは、同業界のOC3エンターテインメントが保有する、FaceFXを含む資産を買収したことを発表しました。OC3の実績あるツールと、スピーチ・グラフィックスの主力製品が統合されることによって、今後もリアルなデジタルパフォーマンスのための革新的な新ソリューションを提供していくこととなります。
この買収により、FaceFXがこれまで築いてきたものとコミュニティを尊重しつつ、スピーチ・グラフィックスにおいても、ゲーム開発者やアニメーションスタジオ、デジタルデザイナーにとって、高いリアリズムと拡張性、そして感情的なインパクトを提供できるようになり、キャラクターアニメーションの未来へ向けた新たな基準を打ち立てていくこととなります。
スピーチ・グラフィックスの創立者の一人でCEOのグレガー・ホーファー氏は、
「FaceFXの買収は、フェイシャルアニメーション分野の二大リーダーを統合するものです。我々が協力することによって、生き生きとしたリアルなデジタルキャラクターの制作を実現する最強のソリューションを提供し、未来のフェイシャルアニメーションの総合的なレベルを上げていけるよう努力します。」と語っています。
この買収により、OC3エンターテイメントのCTO兼共同創業者であるジェイミー・レドモンド氏がスピーチ・グラフィックスに加わり、既存のFaceFX製品の開発とサポートを継続しながら、これまでの専門知識と知見を、スピーチ・グラフィックスのフェイシャルアニメーションソリューションに活かしていくこととなります。
ジェイミー氏は今回の買収について、下記の通りコメントしています。
「スピーチ・グラフィックスとの提携は、FaceFXにとっても私個人にとっても、ワクワクするような新しい時代の始まりです。我々は常に、フェイシャルアニメーション技術の限界を押し広げることに大きな情熱を共有してきました。このパートナーシップにより、互いの強みを結集し、これまで以上に優れた形で顧客に貢献できることになります。FaceFXへのサポートも継続しつつ、スピーチ・グラフィックスにおける次世代のイノベーションに貢献できることを楽しみにしています。」
スピーチ・グラフィックス
スピーチ・グラフィックスは、ゲームおよびエンターテインメント業界に向けた、音声駆動型のキャラクターアニメーション技術のマーケットリーダーとして、「Shadow of Mordor」「The Last of us Part 2」「Hogwarts Legacy」「Monster Hunter Wilds」など、多くのAAAタイトル、AAタイトル、インディータイトルに採用されています。
OC3エンターテインメント
OC3エンターテインメントは2002年、ジェイミー・レドモンド、ジョン・ブリッグス、ダグ・ペルコウスキーによって設立され、リアルな会話が可能なキャラクターでゲーム業界を牽引し続けています。
また、OC3エンターテインメントは多くのAAAタイトルで使用されているフェイシャルアニメーション技術「FaceFX」の開発元でもあります。その技術は「Halo」「Gears of War」「Elder Scrolls」や「God of War」の各シリーズなどの有名タイトルをはじめ、「Grand Theft Auto V」「Srarfield」「Baldur’s Gate 3」といった大ヒットゲームにも採用されています。