SGX 4.5 新機能のご紹介

このたびスピーチ・グラフィックスでは、SGXの新たなバージョンとなる

「SGX 4.5」をリリースすることとなりました。



SGX 4.5には、新たに実装された便利な新機能や、多くの改良点がございます。

以下、簡単にご紹介させて頂きます。

キャラクターセットアップの最適化

SGX 4.5では、キャラクターセットアップが簡素化され、操作性が向上しました。




キャラクターセットアップ時のニューラルネットワークが無くなり、手順を簡素化しました。セットアップはこれまでは弊社で行なっていましたが、その必要が無くなりました。




ニューラルネットワークが無くなったことで、キャラクターコントロールファイルが小さくなりました。




SGX Studioの新機能「Closures Editor」により、リップシンクの際に重要となる部分を微調整できるようになりました。p、b、mのような唇を閉じる「閉鎖音」も改善されています。




なお、SGX Studio 4.5.0以降で作成されたキャラクターコントロールファイルにつきましては、SGX Production Tools 4.5.0以降とも互換性があります。


UEでの機能追加

SGX Studio Unreal Engineプラグインでの機能が追加され、Maya版とほぼ同等の機能を実装いたしました(マッスルポーズの編集につきましてはUEには対応しておりません)。

新たに追加されたインターフェースは下記の2点です。

  • マッスルスライダーへのアクセス用のマッスルパネル

  • 閉鎖音の編集用の閉鎖音パネル

また、下記の各項目が新たにメニューに追加されました。

  • インポート>モード

  • ニュートラルポーズを設定

  • リファレンスポーズをリセット

  • ツールメニュー

  • マッスルを書き出す

  • アニメーションターゲットを書き出す

  • キーマッスルポーズ

  • キーマッスルデルタ

  • マッスルデルタのPoseAssetを生成

  • キーエクスプレッション

  • リファレンスポーズを表示

  • 読み込み時にリファレンスポーズをリセット

  • コマンドラインインターフェースに新機能「SGXImportPose」が追加されました。

ポーズベースのアニメーション

SGX Studioでは通常、アニメーションターゲットをキーイングすることでアニメーションをインポートしますが、SGX 4.5では、Unreal EngineのAnimation Pose Assetsをキーイングする代わりに、新たなインポートモードが追加されました。SGXでのマッスルの変位は、キーマッスルデルタ機能によってPose Assetsに変換されます。その後、新たなPose Weightsアニメーションインポートモードによって、ポーズに対するウェイトとしてSGX Eventsがインポートされます。これにより、アニメーション内での基盤となるポーズが可視化されることになります。

リファレンスポーズのコントロール

リファレンスポーズとはアニメーションを作成する際の基準となるポーズですが、これまではMayaとUEで異なる場合がありました。SGX Studio 4.5では、リファレンスポーズがプラットフォーム間で保持されるようになりましたので、インポートしたアニメーションの見た目が、どのバージョンのSGX Studioでも同一になります。

 

リファレンスポーズが自動的にローカルシーンポーズへと変更されるよう、読み込み時にリファレンスポーズをリセットする機能も備えています。この機能は、既存のキャラクターコントロールファイルを別のキャラクターへ適用させる時に便利で、同じリグを使用しつつ、異なるリファレンスポーズにさせることが可能です。


SGX Directorの改良

SGX Directorのユーザーインターフェースが下記の通り改良されました。


  • ステップメニューとドロップダウンメニューが、スクロールした際に誤って動作しないように改良されました。

  • イベントエディターにマッスルの状態が表示されるようになりました。

言語の改良

SGX 4.5では、文字や数字がより正確にスクリプトへ反映され、処理エラーも低減し、音声分析の精度も向上しました。

また、SGX 4.5と共に、下記の新たな言語モジュールもリリースされました。

韓国語2.0

  • 発音の改良

  • ラテン文字で表記された韓国語の発音を、英語でスクリプトに表示する機能

フランス語1.4

  • 発音の改良

  • スクリプトの安定化

イタリア語1.4

  • 発音の改良

  • ダイアクリティカルマークをスクリプトに表示する機能

  • スクリプトの安定化

各言語のアップデート

  • 下記の各言語のアップデート

イギリス英語_GB_EAW1.3、イギリス英語_GB_SCT(スコットランド)1.3、アメリカ英語2.3、ドイツ語1.3、ポーランド語1.4、ポルトガル語1.3、スペイン語1.3、スペイン語(メキシコ)1.3

  • スクリプトの安定化


SGX 4.5についてのご不明な点やご質問等は、お気軽にお問い合わせ下さい。
今後ともスピーチ・グラフィックスをよろしくお願い致します。

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